フラミンゴのLPジャケットに飛びついた

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 立川のホテルで祝い事の会合に出たあと、古レコード店があったので、寄ってみた。ジャズLPの箱に、鳥が飛翔する大胆な図柄のジャケットがあった。
 
 ギタリストのバリー・ガルブレイス(1919-1983)のアルバムだった。サイドマンとして、数々の名盤に登場したピッツバーグ生まれのこのギタリストは、生涯たった1枚のリーダー・アルバムを出した。1958年、デッカレーベルのこのLPだ。
 
 鳥のジャケットは、絵のように見えるが、写真だった。ROY PINNEY 撮影とある。彼は、史上最大の作戦・ノルマンジー上陸を取材した500人のカメラマンの最高齢の生き残りとして知られていたが、2010年に98歳で亡くなった人物。少年時代から蛇の愛好家で、ハ虫類、両生類の著作も多い、動物写真家として活躍した。
 
  LPジャケットの写真の鳥は、下に「へ」の字に曲がった特徴的なくちばしからフラミンゴだとわかる。 
白にピンクがかった羽毛の色。ヨーロッパフラミンゴあたりだろうか。フラミンゴの風切羽は、黒かったのだ、という発見もある。
 
 演奏を聴きながら、ジャケットを見て、長い長い首は、フラミンゴは、蛇好きのカメラマンの好みなのかもしれないな、とおもう。群でとぶフラミンゴを単体でクローズアップしているのも珍しいと。 異例の鳥のジャケットには、もっと、いわれがありそうにおもえてくる。