内田JAZZコレクションからヘビクイワシへ

 出張の合い間に、岡崎市の中央図書館にある「内田修JAZZコレクション室」を覗いた。内田さんが昨年末亡くなられ、一度足を運びたかったのだ。
 
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 富樫雅彦さんのドラムセットが展示してあった。昔、EWというJAZZレーベルのMさんに連れられて富樫さんのお宅を訪問した時のことを思い出した。 
  
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 内田さんへの寄せ書きに、峰厚介さんのイラスト入りのサインを見つけた。ワウペダルのサックスを聞きに、ライブハウスへ追っかけのように通った夜が蘇った。
 
 帰宅しても、余熱が続き、レコード棚から日本のジャスマンのLPを探し出して聴いた。
 
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 その中に、見事なヘビクイワシのジャケットを発見した。JAZZピアニスト板橋文夫さんの「NATURE」(1979年録音)。ライブでは、声を上げ、立ち上がって演奏するが、LPでは、優しく詩的な曲を書く音楽家だ。
 
 表に、冠羽の立った左向きのヘビクイワシ。裏には同じワシの右向きのショットが―。サバンナの樹木の上に、大きなクッションのように木の枝を組み合わせて拵えた巣に、王者の風格の鳥が、長い足でスクッと立っている。
 
 クレジットを見ると、撮影者は内藤忠行氏だった。仕事の帰りに、近所の図書館で予約した写真集「アフリカの歌」(83年)を受け取り、チェックすると、ジャケット裏のヘビクイワシと同じ写真が、別のトリミングで掲載されていた。74年から開始した内藤さんのアフリカ行きの収穫のひとつだった。


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 ヘビクイワシは、その名の通り、ヘビを食べるのだが、長く強靭な足で何度もヘビの頭を蹴り、踏みつけ、弱らせて、引きちぎる。ヘビは褐色でアフリカを代表するパフアダー。クサリヘビ科の毒ヘビも、簡単にやられてしまう。
 
 前にも書いたように、神話を読むと、世界にはヘビ類とワシタカ類の世界があった。古代エジプトは、聖なるヘビ(下エジプト王国)と、エジプトハゲワシ(上エジプト王国)。戦いの末、統一される。
 
 メソポタミアのシュメル文明にも、アンズーというワシとヘビの物語がある。アンズーは、ヘビクイワシと対照的に、ヘビに翼を折られてしまう。
 ワシの中でアンズーが好きなので、少し書いてみたい。