続鷹狩り 日本は韓国流

 鷹狩りについては、駒場日本民藝館に行ったとき、発見があった。
 朝鮮民画の展示で、鷹狩りの絵があったのだ。なんと、鷹を左手にとめている。日本と同じではないか。
 現在も、韓国で鷹狩りは行われており、確かに左手にとめている。以下2つの記事参照のこと。
 
 
 
鷹狩りは   ①右手に鷹を止める=中央アジア、モンゴル
       ②左手に鷹を止める=日本、韓国、フランス
 
と分類できそうだ。
 
 問題は、いつの時代まで遡れるかだ。
 
 日本は古墳時代の埴輪、モンゴルは6世紀突厥(トルコ系だが)の石像まで、①②の鷹狩りの様子は遡ることができる。韓国は、まだ分からない。
 
 文献では、日本書記『仁徳43年の条』に、百済から鷹狩りの方法を学んだことが書かれている。
 
《ヨサミの屯倉で、アビコという男が、変った鳥を捕まえた。天皇に捧げると、天皇は酒君に鳥のことを聞いた。酒君は、この鳥は百済に多く、馴らして、鳥を狩っている。百済ではクチと呼んでいる。酒君はこの鳥を飼いならし、足にひもをつけ、尾に小鈴をつけ、腕に止まらせて天皇に献上した。天皇はモズノで猟をし、鷹を放つと数十のキジを捕まえた。》
 
「腕に止まらせて天皇に献上した」の原文は「居腕上獻于天皇」 。
 
 鷹を止まらせた腕が、右か左かは、残念ながら書かれてはいない。
 
  下の写真はモンゴルの空を舞う鷹。鷹の種類は分からない
 
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