今さらなにも語ることもないけれど、モルという名を、部屋を引っ張る前頭蒼国来関がつけたこと、モルはモンゴル語で猫のこと、ということに一言。
上図のモンゴルの絵入りの辞典でみると、20番のオス猫はミー、或はモール。21番のメス猫はミゴイ。22番の仔猫は、モーリーン・ゾルザガとある。
蒼国来関の故郷、内モンゴルのオス猫モルは、モンゴル国のモールに対応している。猫の名づけ方からして、蒼国来は、内モンゴルを誇りにしているのだなと思う。(大相撲の場所でアナウンスされる国籍は中国だけれど)
ここで思い浮かべるのは、「青いモンゴルという言い方が示す通り、モンゴル人は青にこだわる。青い天、青い旗、青い町、青い馬、青い火・・・・・・青い青。青は間違いなく、白と一緒にモンゴル人が好きな色である」。内モンゴル出身の詩人ボヤンヒシグの言葉だ。(彼は日本語でこう書いている)。
青い国から来た力士という四股名「蒼国来」に込められた思いも、改めて僕らに伝わって来る。
蒼国来が、猫にモルと名付けたことと、その猫がモル、モルと声を掛けられて多くの大相撲ファンに愛されていること、部外者ながら、とてもうれしくなってしまう。