踏ん張れモンゴルのイケメン力士

  先週、大相撲初場所初日を覗いた。
  大入りで少し活気が戻ったようだ。琴奨菊、稀勢ノ里と日本生まれの力士が活躍しだしたせいもある。 幕内土俵入りがあって、西の2人目に随分男前の力士がいた。 間近に見て、いい男だなあ、と思った。
 
  モンゴル出身の旭秀鵬だった。23歳。今場所、初入幕した。
「イケメン力士が居たんだよ。人気出るから、注目してて」とその後方々に喧伝したが、連敗が続き、2勝6敗で、十両落ちの危機である。
 
  日経新聞によると、ウランバートルの富裕層の家庭に育ったようだ。 父が会社社長、母が教師だったという。モンゴルの国策で柔道五輪選手になるために岐阜一高に留学したが、けがで断念。 旭天鵬に誘われて、角界入りしたとある。実兄は防衛大に留学経験があり、大統領警護官をしているそうだ。 モンゴル力士にも、新世代が現れたようだ。
 
 さて、国技館の周りでは、力士の出入りを見るために人が集まる。 人込みを見込んで、ビラを配る人がいて、受け取った。内モンゴル出身の蒼国来の、復帰を求めるビラ。 八百長問題で資格剥奪されたことを、地裁で事実無根だとして、争っている。
 
 帰るときには、内モンゴルでの人権抑圧を訴えるビラなどを受け取った。もちろん、目を通す。
 
 そういえば、内モンゴル出身で、日本でモンゴル相撲などを紹介している学者バー・ボルドーさんの「バー・ボルドー・オフィシャル・ブログ」が、昨年12月に入って、原因不明の障害で停止中となっている。 内モンゴルの漫画家B.Bileg さんの遊牧生活の危機を訴える作品が掲載されていたが、閲覧は出きるので、一度目を通して欲しい、と思う。