ガルーダから白鵬を連想する

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 出かけ、玄関に雛がかざってあった。どうみても、女雛が2体にみえる。これにはわけがある。
 数年前の三月、東大寺の二月堂へお水取りに細とでかけたときのこと、奈良の三条通り、猿沢池の手前の南部銀行の前あたりで、おばさんが、端ぎれをつかってこしらえた、雛や人形を道端にひろげていたのだ。雛をさがすと、残念ながら、みな女雛にみえた。
 「女雛ばかりですな」と聞くと、おばさんは、紫の衣のものを「これは、男雛」といいはった。
 ちょっと無理じゃないかなあ、とおもいつつ、ま、いいかと土産にかったのだ。
 節句がちかづき、細がおもいだして、かざったらしい。
 
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 モンゴルのウランバートルの市章のガルーダは、「ハンガリド」とよばれていることがわかった。王たるガルーダ。徳広弥十郎さんの「日蒙漢辞典」(ビブリオ)によれば、「鵬(おおとり)」とある。
 白はツァガーンだから、大相撲の白鵬翔関は、「ツァガーン・ハンガリド」とよべばいいか。
 ガルーダの永遠の敵は、ナーガ、竜蛇である。
 
 白鵬関の、ライバルは朝青龍であった。青い龍、ホフ・ローは、土俵の内外で、悪役をえんじていた。ヒンドゥーの神話、あるいは、メソポタミヤの神話以来、数千年にわたってかたられてきた、ワシタカとヘビのたたかいが、日本の土俵でも、つい最近まで、くりひろげられていたのだ。
  龍が追放されたのはかえすがえす残念なことだ。
 
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写真帳にある大相撲ショット。中央は、ホフ・ロー朝青龍ではないか