さいきん五体投地のような格好をする猫
わが家の猫は、年齢不詳。息子がもらってきたときは、12歳はとうにこえている、とのことだった。 4年たっているから、16歳をこえた勘定になる。
猫は、人間でいうと1年が5年にあたるというから、
16×5=80歳
我が家一番の長老になっている。
夜中の2時、3時にベットにやってきて、眠っているのをしりながら、顔に頭突きをし、それでも無視をきめこむと、額をかもうとする。
「エサをたべさせてくれ」という激しいデモンストレーションだ。
キャットフードは、すぐたべつくしてしまうので、夜中にはなくなっている。
猫はボケると、1)二六時中たべたがる、2)うるさく鳴く、ようになるらしい。
いよいよボケがきたか、と観察すると、昼間に眠る時間がふえ、人への甘え方が激しくなっている。おなかをさすると、左右に寝返りしてよろこぶ。しかし、足腰は元気だし、快食快便。おかしな振舞はほかにみかけない。
老境にはいると、どんな気持ちなのか。猫なりに、悟ったりするのだろうか。一日がやはり短く感じるようになるのだろうか。
このところ、額をかじられながら、深夜、大きな猫にたべられる「虎食人卣(ゆう)」のような夢をみている。
「南方民族考古第1輯」(87)の李学勤氏「試論虎食人卣」から。
中国ばかりか、スマトラなど各地に、“頭噛み神像”がある