ダイソンの扇風機の長い段ボールの中が、最近の猫の遊び場だ。
細が、途中に丸い穴を２つあけた。その穴に手を入れると、猫が中から前足を出してじゃれたり、噛みついてくる。猫にとって、いい運動のようだ。梅雨時、猫に付き合うこちらも汗だくになる。
コロナ休業が明けた神保町の古レコード店に顔を出してみた。店の看板猫は、カウンターの奥の棚で丸くなって寝てきた。話しかけて、撫でると、床に降りてきて、じっと大人しくしていた。
ご主人は、「猫のために買ったおもちゃで、喜んでくれないのがあるんで、よかったら貰っていただけないですか」といって、ごそごそと丸いものを取り出した。「トンネルなんですよ」。畳んであるのを伸ばすと、１．５ｍくらいになる。
ダイソンの長い段ボールを思い出して、「うちの猫、好きかもしれないと」と返事し、有難く頂いた。
家に帰って、書室で広げると、猫は御覧の通り、トンネルが気に入って、中に入り、穴から手を出して、一緒に遊べとねだる。
まあ、これで、猫部屋のダイソンの箱も始末できると喜んだ。
朝、猫を探すと、ダイソンの箱の中に入っていた。箱から出てきた猫は、トンネル目指して走ってきて、中に入って、遊べと急かす。
遊び道具として両方とも当然自分のものだかんね、という猫の意思表示のようだった。どうしよう。
