ハムスターに残るロシア探検家の名

 年末、細が突然カピバラの温泉浴を見に行きたいと言い出し、こども動物公園まで、息子夫婦の運転で繰り出した。
 
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  温泉浴の時間まで、他の動物を見物して過ごした。
 モンゴル、中央アジアに生息するロボロフスキーキヌゲネズミという動物が居たのでケータイで写真を撮っていたら、息子夫婦が、「うちで飼っているハムスターじゃないか」という。
 
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「えっ」
 説明版をみると、「ハムスターの仲間では、一番小さくてかわいらしい姿をしています。1889年に中国の南山でロシアのロボロフスキーという人が始めてつかまえたので、この名前がつきました
 
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 ハムスターは、ユーラシアを横断する乾燥地帯からやってきた動物だったのか。中国北部、モンゴル、ロシア南部、カザフスタンと生息地が書いてある。調べてみるとー。
 ロボロフスキーは、ペテロブルグ生まれのロシアの探険家、学者(1856-1910)。野生馬、野生フタコブラクダを発見したプルジェヴァリスキーの探検に参加したが、1893年自ら探検隊を結成して、東は新疆ウイグルまで探査している。動植物、鉱物の採集をし、中国領でこの小さな砂漠ハムスターを見つけたということらしい。発見年次は1894年。動物園の説明板は1889年とあったが?
 
 後年、ロシアの動物学者サツーニン(1863-1915)が、ロシア、中央アジアの哺乳類を研究し、発見者のロボロフスキーの名をつけて学名とし、1903年ロボロフスキーハムスターとなったのが、経緯らしい。
 日本では、飼いやすいハムスター2位(1位はゴールデンハムスター=シリアンハムスター)にランクされているので、人気が高いことが分かる。
  ロボロフスキーは、プルジェヴァリスキー、コズロフとともに、ロシア人の中央アジア探検家として知られ、日本では、プルジェバルスキーやコズロフ(ノイン・ウラ、カラ・ホト遺跡発見)より、ハムスターブームのおかげで名前が親しまれる存在になっているのだった。