象のウンチ製ノートを貰った

 息子夫婦がやってきて、動物園の土産をくれた。変わったノート。なにかあるな、と思ったら象のウンチで作ったノートだった。
 
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 売上げを象の保護などに使っているらしい。スリランカ製だった。
 調べてみると、象のウンチで紙を作る試みは、ケニアで始まったようだ。昨年のBBCの記事によると、1994年にプロジェクトを開始、10年ほどで商業ベースにのった。そもそも、象保護区と、その周囲の農家との共生を探る試みから生まれたものだった。象の保護区を作った際、象が周囲の農家の穀物を食べてしまう問題が発生。農家の経営を助ける試みとして、蜜蜂飼育とともに、象のウンチによる「ELEPHANT DUNG PAPER」の製造を始めたのだという。
 アフリカ象は一日250kg食べ、50kgの排泄をする。ウンチには、植物の繊維が多く、水で流すと繊維が残り、それを煮沸してから、繊維で紙作り。一頭の象1日のウンチでA4の紙が125枚作れるそうだ。
 保護区とは別のナイロビ市内の企業は、ウンチの割合は2割にして、他の樹木の繊維を混ぜることで、見た目も美しい製品をこしらえている。
 
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 アジアも、これに倣ったのだろう。インド、タイ、そしてスリランカと象の多い国々で試みが始まった。美しいデザインのものが多い。
 スリランカは、ウンチに、古紙をまぜて制作。貰ったノートの表紙は、鏝絵のように浮き上がった象が貼られている。
 
 インドのとあるHPを見ると、象は1日250kgを食べ、100kgのウンチをします、という表記があった。インド象アフリカ象と食べる量は同じで、ウンチは倍するのか、と首をかしげてしまった。
 
 ノートは、象に関するメモ帖にでも使おう。象について、前から気になっていることがあるのだ。