カワセミが庭の金魚も捕えるようになるか

 土曜の午後、映画「龍三と七人の子分たち」を見に行く途中、池の道でホバリングしながら魚をねらい、幾度もアタックするカワセミの光景にでくわした。
 
イメージ 1
 
 柳田国男翡翠の歎き」に、我孫子に住む杉村楚人冠カワセミに怒っている話を書いている。杉村の庭にカワセミがやってきて、大事な池の金魚をくわえて飛び去ってしまうのだ、と。
 柳田翁は、「光あるコバルトの色の羽をした、首ばかりのような形の鳥が、丹色の小魚を長い嘴のさきに啄んで、水の上を飛び渡るというような絵様は、いまだかつて人の空想にも浮かばなかったと思う」
 と、美学的な見地まで出して、カワセミを弁護している。大正15年=1926年のこと。
 カワセミが日本中で愛されていると思ったのは、先週出かけた岐阜県関市で、こんな看板を見つけたからだ。
 
 イメージ 2
 
 調べると、関市以外にカワセミを市の鳥にしているところが40近くもあった。
 今でも、庭の金魚を襲うカワセミがどこかにいるのだろうか。