南インドカレー店賛歌と、鷹やカワセミのビール

 2年ほど前から、休日の夜に南インドカレーの店にゆく。
 南インドのカレーが流行りだしたころからだから、われわれは、単に、はやりっ子の一員だったのだ。
 温かいトマトスープや、ホウレンソウ風味のタンドリーチキン。しだいにメニューに感心するようになり、今ではなくてはならない店になってしまった。
 
  インドビールをたのむと、きまって「BLACK EAGLE」ラベルがでてきた。店の主人の故郷ケーララ州で、生産しているらしい。
 
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  ワシタカ、ハヤブサに興味があるので、インドの鷲、ブラックイーグル(カザノワシ)のラベルに親しみをもってのんでいたのだが、この夏、突然「TAJ MAHAL」にかわった。
 理由をきくと、返答がなく、ニコニコ顔がかえってくるだけ。
 
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 口あたりのいい BLACK EAGLEに比べると、苦味があって、よりビールっぽくはある。北インド世界遺産の名がついているが、ケーララ州の北、カルナータカ州の国際都市バンガロールベンガルール)で製造されている。
 
 インドの人気ビールには、もうひとつ、鳥の名がついたものがある。
 「KINGFISHER」ブランドだ。
  
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 インド全土で製造され、国内のシェアはダントツだ。私はカワセミ・ビールにも興味津々なのだが、店の主人には自分の強い考えがあるようで、インドビールは1種類しかおかない。タージ・マハルの後、カワセミに変わるのを待つしかないようだ。
 インドには、赤や黄色が目立つミツユビカワセミコウノトリのような長いクチバシのコウハシショウビンなど8種類のカワセミが生息しているという。
 
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 ノーベル経済学賞受賞のインド人学者、アマルティア・センの入門書をよんでみたところ、活発な女性教育を通して、ダントツの経済発展をしているケーララ州の先進ぶりが語られていた。
 インドカレーの中の南インドカレーの特徴は、風土、食材のちがいばかりでなく、女性の社会進出や経済発展なども、背景に考えないと分からないかもしれない。