ツチハンミョウは北米でも騒ぎになっていた

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 切手帳を取り出して、探したら、モンゴルのツチハンミョウ切手(72年)があった。
  何種か生息するモンゴルのツチハンミョウのうちの一種。
 
 しかし、ツチハンミョウは、モンゴルに限った話ではない。
  猛毒をもったツチハンミョウは5月末、カナダで騒動になっていたことが分かった。食卓のサラダ、野菜にこの虫が混入していたのだ。
 
 カナダの大都市トロント主婦がスーパーで購入した有機野菜サラダに、昆虫が混ざっていた。赤い頭と黄の胴体、黒の十文字がある鮮やかな甲虫。主婦がネットで調べると、なんとツチハンミョウの一種、IRON CROSS BLISTER BEETLEらしいことが分かった。
 
 触れば水膨れになり、もし食べて消化してしまうと、カンタリジンという猛毒で死ぬ可能性がある。TVニュースが取り上げ、CFIA(食糧庁の捜査機関)が調査開始。サラダを売ったとされる大手スーパーを巻き込んで大問題になった。
 
 カナダでは同様のケースがほかにもあり、米でもカリフォルニア、NYなど6州でサラダなどにツチハンミョウの混入騒ぎがあったことが判明した。
 
 いずれも、IRON CROSS BLISTER BEETLEだったという。
 
 
 
 4年前には、マルタ島で兵士がツチハンミョウを食べて、入院したケースがあった。COMMON OIL BEETLE という別種。命はとりとめたという。
 羊や山羊は、えさの葉を食べるとき、ツチハンミョウがいると、その部分は食べずに必ず残すという記述もあった。家畜は、毒虫のことをよく知っているのだと。
  
 食卓に出現するツチハンミョウ、今もって、要注意の毒虫なのだった。