薬草シモツケと行者ニンニクと

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 秩父札所32番。奥の院にむかうと、すぐ山林だった。修験道の修行の山道でないか、とおもった。秩父の札所14番など、修験道との関係は深い。
 
 秩父は、「行者ニンニク」が名産であり、荒川の道の駅では、行者ニンニク入りソフトクリームを売っていた(食べた)。
 行者は、野草知識が豊富で、薬草を寺域で、半ば栽培したケースもあったろう。
 32番札所の山中には、薬草のサラシナショウマが咲いていた。
 
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 解熱、解毒、鎮痛などに効能がある。
 
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 今年最後の花をつけて、山中に咲いていたシモツケもまた、薬草として役立っていたのではないか。
 
 日本では薬草の名にシモツケはない。しかし、中国名で繍線菊というシモツケの根や葉は、中国南部の貴州、浙江省で生薬とされてきた。
 
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 山岳仏教修験道にかかわった者たちが、薬草としてシモツケを、ひろめた可能性もある。修験道の一大拠点だった伊吹山には、イブキシモツケという名の白いシモツケが咲いている。