
虎と竜は対で表現されていることが多いが、区別するのは、角のあるなし。
しだいに、角があるのが竜とわかった。

ともに、帯のようなもの(巨)を口にくわえていた。そのころのノートをみると、巨について
兵器の一 後藤守一
架台の脚 駒井和愛
雷光電光 原田大六
と諸説あることをしるしていた。

四臈のうち、一臈、三臈が写真のような、角あり、角なしの帯をかむ二体だったのだ。江戸初期の制作だが、古体の面影をのこしているという。室町をこえて、平安、奈良時代までたどりつけるのかはわからない。ただ、巨をかむ竜虎が、帯をかむ帯喰につながっているとおもった。

帯喰だ、とおもったが、獅噛み=獅子が噛むこと、といわれるらしい。

獅噛みたちも、帯をかんでいる。
金沢では、観光用に駅にかざられた、加賀獅子頭が刀をかんでいるのを発見した。
獅子頭は、子どもの頭ばかりか、刀をかむのか。思考は、 ここで、止まったままだった。
猫に額をかじられて、こんな、昔のことを思いだす結果になった。