新年猫尽し

 穏やかな正月。
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  元旦の午後は、魚屋さんに長男と出かけた。タイはなかったが、ヒラメ、マグロ、ブリ、タコを用意してくれていた。店の奥で猫が鳴きだすと、主人は「しょうがねえなあ。ヒラメのアラを今やるから」。我ら3組のお客は、「今年も贅沢だなあ、ここんちの猫は」と声を上げる。
  客の年配のご婦人に、「うちの猫、不妊手術をしたんですけど、矢張り太るんでしょうかねえ」と声を掛けられるが、「はあ」としかこたえられない。
 
  晦日は、正月前にお節を食べる風習がある新潟出身の、猫好き知人宅に呼ばれ、猫と猫話で夜を過ごし、戻って酔眼で、テレビドラマ『猫侍』を見る。こんなドラマがあったのか。江戸時代の、猫と浪人中の剣術指南( 北村 一輝)の物語。映画になるという。
 わが家の猫も見入っているではないか。
 
 明けて元旦は、WOWOWで『ティファニーで朝食を』を見る。オープニングで出演俳優の名が出、オードリーらに混じって、「CAT」とあった。括弧に、演技指導の人の名も。
 なるほど、劇中で猫が大事な役割を果たしていて、おバカな主人公は、NYの路地で雨に濡れそぼった猫のおかげで、やっと目覚めることができる。
「猫がでなかったら、この映画はどってことないね」とトラ猫の演技に感心。
 
 夜、藤富保男さんの詩集「新聞紙とトマト」(79年)を出して、「猫九匹」を読む。
 
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  2014年も猫年のようだ。