埼玉・大宮の在に土呂という処があって、旧家に高野長英から贈られたと伝わる英国の陶器が残っている。
「見沼の風-大和田だより」というHPで知った。
長英は幕末の日本の、何処でこの英国製カップを手に入れたのだろう、興味が涌いた。
まず何処で作られたのか。ヒントになりそうなのが、下のマークだ。

19世紀の陶磁器の製造者を調べれば判るはずと「Guide to pottery & porcelain marks」というHPを見つけだして探した。似たマークがあった。
powell & bishop 社の1865-1878 の印。
r.h.plant& co. 社の19世紀末の印。
の2つが似ている。
ともに、高野長英(1804-1850)が、亡くなった後の陶磁器に記されたマークではあるが、参考にはなりそうだ。
いい機会なので、英会話のスチュワート先生に聞いてみた。綱のマークは、
「three loop knot」 といって、英国中央のカウンティ「staffordshire」のシンボルマークだった。

スタフォードシャーには陶器の町、Stoke-on-Trent があって、陶器はそこのものだと考えてまず間違えないという。

蘭学を学んだという関連で、オランダあたりの陶器なら判るが、英国の陶器が幕末に流通していて、長英が手に入れたことになる。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

御鹿田焼の登り窯