カザフ鷹狩りの見事な写真に圧倒される

 日本モンゴル協会発行の「日本とモンゴル」の最新号の表紙は興味深い。モンゴル西部の山岳地帯に住むカザフ人の鷹狩りの迫力ある写真が掲載されている。翼を広げたイヌワシの大きさ。右腕に止まらせている。
 
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 モンゴルのバヤンウルギーで、西村幹也さんが撮影したものと表記してある。
 以前、僕がモンゴルで撮影した映画ロケのイヌワシと迫力が違う。
 
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 西村さん撮影のイヌワシの立派な尾羽を数えると10ある。
 日本では、オオタカが主に鷹狩りに用いられるが、尾羽の数は通常12枚。
 万葉集には、13枚あるのを「屋(矢)形尾」、14枚あるのを「増尾」と呼んでいる。逆に1枚少ない11枚を「少屋(矢)形尾」と言った。奈良時代に、高度な鷹狩り文化があったことが分かる。
 
「矢形尾の真白の鷹を屋戸にすゑ掻きなで見つつ飼はくし好しも」(巻19-4155)
 
  鷹に夢中になっている様子が髣髴とする。
 
 尾羽の数によって、名前を変える文化が、カザフにもあるのだろうか。知りたいことが山ほどある。