訂正 モンゴルの梵天さんは

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 モンゴルで信仰を集めている「神さま」たちは、観光客の土産になっている。
 マハーカーラ(大黒天=中央)や、ヤマーンタカ(大威徳怖畏金剛=右)が人気。(左は不明)
 
 以前、「梵天さん」と紹介したものは、間違いだったので、訂正します。
 梵天は、頭に法螺貝のようなものが付いているので、分かりやすいのに、勘違いしてしまった。
 
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 これが、梵天さん。
 頭の貝は、ホラガイというより、シャンクガイに似ているようだ。
  シャンクガイは南海産で、京都の東寺所蔵の「商きゃ」が、空海が持ち帰ったとされる「白螺貝」=インド洋産のシャンクガイではないかと、「南島貝文化の研究」で木下尚子先生が指摘していて、興味深い。沖縄でも生息している。
  では、ガントルガ君からもらった下図は、なんだったのか。
 
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 そっくりな絵がモンゴル国立美術博物館に所蔵され、「方位の神、精霊」とされている。
  この絵も土産になっていたので、人気の「神さま」ではあるようだ。
  ガントルガ君は映画美術が専門だが、サラサラと下図のスケッチを描いてくれた。
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 以前書いた、「ヤク」の毛を用いた「鎧兜」について一言。
 市海老蔵主演の新作で、名作「切腹」のリメイク、「一命」を見たところ、ヤクの飾りの鎧兜が出てきたのだった。井伊家の白いヤクの毛で飾られた鎧兜が、まさに徳川幕府体制の象徴としてうまく使われていた。
 映画全体では、「切腹」にはかなわなかったが。