内モンゴルが心配です

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 一般紙でも外報面に掲載されていますが、内モンゴル自治区で、モンゴル系住民のデモ隊と、中国武装警官が衝突する事態が起きています。
 モンゴル系牧民と、鉱山開発する中国企業の衝突が発端で、中国人トラック運転手が牧民の指導的人物を轢き殺したという報道がなされています。
 
 
 殺されたのが、メルゲンさん。メルゲンという名は、狙いが正しい、とか、視力が鋭いという意味で、モンゴルでは弓術に優れた者の名に多いです。モンゴル神話にも、メルゲンの名がよく登場します。
 
 中国でモンゴル系住民と中国政府とのこれほどの緊張は、ずっとありませんでした。
 中国のモンゴル系住民は、ウイグルチベット系の少数民族系住民と少し事情が違うのは、モンゴル人の「独立国」が北方にあることです。
 
 内、外モンゴルのがひとつになる「大モンゴル構想」は、かつて存在し、ソ連邦、中国に叩き潰された歴史があります。
 
 中国の内モンゴル自治区は、漢族の入植、移住が進み、モンゴル系の人口は、2割弱になってしまいました。モンゴル系住民の肩身が狭くなっていることは想像がつきます。
 
 今回の衝突の行方が、気になって仕方ありません。
 
写真は、思い出の内モンゴル