国吉清尚さんの陶器ともども はじめまして

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  5月も後半だというのに、冷え込んできました。
 日本酒でもいただきましょう。
 国吉清尚さんの、どっしりとして、茶目っ気もある、焼しめの徳利から注ぐと、日本酒もおおらかな味わいになります。
 もう10年以上も前です。那覇の平和通りの大見屋さんに入って、思わず目を奪われたのが、焼き締めた陶器でした。
 人間国宝の先生方の定番の沖縄陶器に、なぜか、なじめなかったのですが、この陶器にひかれて、購入しました。
 国吉清尚さんという作家の陶器でした。
 毎年、沖縄を訪問するたびに購入したのですが、あるとき、「故国吉清尚作」と書いてあって、あっ、と店内でおおきな声を上げたのを今でも覚えています。
 没後、東京でも展覧会が開かれたりして、とても有名になられましたが、展覧会では、国吉さんの作品自体へのオマージョより、沖縄の心だとか、思想だとかが強調される傾向があって、私にはなじめません。
 珊瑚を潰して一緒に焼き締めた、ちょっと重たい陶器を手にすると、とても心が和み、きょうあった嫌なことも忘れてしまいます。