モーツアルトのチョコが置いてあった

 事務所への来客の手土産のチョコが、机に置かれていた。

 

 一個ずつ大そうな袋に詰められ、取り出すと箱はモーツアルト(1756-1791)の横顔。

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裏返すとしかめっ面のヨハン・シュトラウス2世(1825-1899)だった。

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 箱にはドイツ語でゴールデネスウィナーヘルツと書かれていて、音楽の都ウィーンのチョコ専門店ウィナーショコラーデ ケーニッヒのものだった。提携する赤坂の店で売っているらしい。

 

 もう一つのチョコの箱には、Sisiとかかれた女性の顔が。ヨーゼフ1世の皇后エリーザベト・フォン・ヴィッテルスバッハ(1837-1898)だった。オーストリア=ハンガリー帝国の皇后となったシシィは、ハイネを尊敬し、窮屈な宮廷生活のウィーンを厭い、ハンガリーを愛したとされる女性だ。

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 61歳の時、旅行中のスイス・レマン湖のほとりで、イタリア人の無政府主義者に胸を刺されて命を落とした。

 

 シシィのチョコは、少しビターかと思ったが、ともに甘く華やかな風味のヘーゼルナッツ入りミルクチョコレートだった。