定着した「カチコシ」

 出勤しない日は、大相撲秋場所をTV観戦して楽しんでいる。

 

 両横綱が休場しても、休場したなりの楽しみがあるものだ。伸び盛りの下位力士(翔猿、若隆景)が活躍し、賜杯争いを面白くしている。力を抜いた怪しげな土俵も見かけない。ガチでぶつかっている関取たちの姿は気持ちがいい。

 

 モンゴル紙のWEBサイト「newsmn」を見ると、先場所復活優勝したウランバートル出身の照ノ富士を中心に見出しが立っていた。

 

 11日目も、83敗した照ノ富士がメーンで、写真は貴景勝と宝富士の一番だが、「照ノ富士=ガンエルデネが勝ち越し」という見出しだった。

 

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「KAЧИKOШИ」(カチコシ)と表記され、モンゴル語のなかで外来語として「勝ち越し」という日本語が完全に受け入れられたのも興味深い。(大リーグで「サヨナラ」と日本の野球用語が取り入れられたときのことを思い出した。)

 

 モンゴル勢は、両横綱を除くと、復活した照ノ富士がもっとも期待が高く、ついで一足飛びに、新顔の霧馬山(途中休場)、豊昇龍(朝青龍の甥)の元気の良さに目が行ってしまう。

 

 玉鷲は頑張っているが、力を持った逸ノ城、東龍、旭秀鵬、千代翔馬は幕尻、十両でウロウロとして物足りない。

 3敗の照ノ富士が、貴景勝、正代らの賜杯争いに絡んでくるのか、モンゴルの相撲ファンも残り4日となった秋場所を見守っているようだ。