ネモを通してフランス犬の命名について知ったこと

 新しい猫の名前は、さんざん考えて、結局、前の猫の名前の一部をとって「ころりん」に決まった。命名は難しい。
 
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 フランス大統領マクロン夫妻は、就任後、慣例になっている大統領官邸の犬(ファースト・ドッグ)を、アニマル・レスキューセンターで選ぶことにし、2時間かけて選んだと報じられた。2歳の黒のラブラドールとグリフォン・ニベルネの精悍な交配犬だ。
 その時知ったのは、フランスでは、協会に登録される犬はすべて登録年によって、名前の制約があることだった。2017年は、Nで始まる犬名が義務付けられる。
 
 大統領はNEMOと命名した。少年時代に愛読した小説家ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)の「海底2万哩」に登場するアンチ・ヒーロー、潜水艦ノーチラス号の艦長ネモから取ったそうだ。Nから始まる名前をあれこれ考えた末のことだろう。ヴェルヌは大統領と同郷の出身でもある。
 
 大統領が他国の来賓を迎えるとき、大統領の横をいっしょに歩く姿がニュースで映されている。最近では、エリゼ宮の官邸で会議中に音を立てておしっこをして話題になった。
 
 フランスでは、犬の登録年が名前から分かるので、大体の年齢が知れるのが利点らしい。2018年はO、19年はP、20年はRと進んでゆく。欠ける文字もあるが、だいたいアルファベット順。
 フランス犬の命名は、頭文字だけでも、我が家の猫よりずっと頭を使わないといけないややこしいものと分かった。
 なお、NEMOは、ラテン語で「だれでもない」という意味とのこと。