GWの一日は、細に付き合って、大宮盆栽市へ。盆栽歴10年ほどの細は、安価な中型の鉢探しが目的だったようだ。
普段は静かな並木の通りにずらりと店が出ている。凄い人出。途中で、盆栽愛好家たちの人混みから離れて、出店の子供たちが遊んでいる脇の方でふうと一息つくと、足元にポリバケツが。ぷかぷかと、亀、金魚型の陶器が浮いていた。
「売り物ですか」と忙しそうにしている店の主人に聞くと、「5個で1000円!」と横を向いて答える。「5個もいらないなあ」。すかさず主人は「1個300円!」。
亀形を2個選ぶと、ちょうど鉢を4つ買う細が受け取って、1個200円に負けさせて買っている。
水鉢に浮かせる「浮玉」。選んだのは、亀の甲羅が青海波のものと、蓮華紋の変形のようなもの。新聞紙で包んで手渡されたが、見れば名古屋発行の「中スポ」。愛知県から売りに来たらしい。
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外に出ると、小学生たちの手になる多数の盆栽が展示してあるではないか。教職員の作品も。地元の小学校でも、細の先生が教えているという。盆栽の普及のため、半端でない活動をしていると感心する。
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歳月がたって味わいが出てきた鉢もある。
Q盆栽園は、K市にある施設と連携して、施設の知的障害者たちが作った鉢を、盆栽で使用しているのだった。十年以上になるらしい。庭の盆栽の鉢を見ると、あちこちに作品が見つかった。残念ながら小振りの鉢ばかりで、細の探していたものは見当たらず、陶器2点、巾着だけ買った。
外国人も多く見かけ、改めて盆栽人気を実感したが、各盆栽園の長年にわたる取り組みがあったのだな、と思う。
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亀は玄関のガラスの鉢で泳いでいる。陶器は、早速、サラダや素麺の鉢としてテーブルで活躍している。