多摩へモウコノウマの仔馬に会いに行く

 先だって、細と多摩動物公園へ、モウコノウマ(蒙古野馬)の仔馬イルムーンを見にでかけた。坂道を登って、マレーバク、インドサイ、ユキヒョウレッサーパンダを過ぎ、「アジアの平原」エリアに到着すると、6月に生まれたイルムーンがいた。

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 ぬかるんだ土の上、母馬のそばで、じっと立っていた。ちょっと、太ったのではないか。首回り、胴回りの印象が違う。2か月前の、モンゴル・ニュースWEBで紹介されたイルムーンを思い返した。

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 柵内には、父母馬のほかにも、モウコノウマがいる。余程の馬好きなのだろう、年配の男性が、別のモウコノウマに熱心に話しかけていた。やむことがない。一日中、ここでモウコノウマを見て過ごすような様子だった。
 
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 モウコウマには、騎乗したことがあるが、モウコノウマとはやはり違う。モウコノウマは体が小さいのは同じだが、直毛のタテガミ、白い鼻先や眼の回り、耳。白が目に付く。まるで、ロバのようだ。

 動物公園に出かける前に、川又正智氏「ウマ駆ける古代アジア」(講談社選書メチエ、1994年)でモウコノウマについて、チェックしたところ、2点の特徴を記していた。

 ①背に鰻線(まんせん、dorsal band 、背筋に沿って走る黒い毛の帯)がある。
 ②四肢にゼブラ線(zebra stripe シマウマに似た水平の縞)がある。

というわけで、特に②のゼブラ線を目を凝らして探したが、良く判らなかった。川又氏によると、ゼブラ線が、家畜馬の先祖との説があるモウコノウマにあることから、「これにより本来のウマには縞があったかともいわれている」と記している。

イメージ 4 これが、シマウマの脚

アフリカの野生ロバ African wild ass も、はっきりしたゼブラ線がある。

イメージ 5 アフリカノロバの脚

 アフリカのソマリアなど、アフリカの角とよばれる地域に生息する野生ロバで、体長や高さもモウコノウマと同じくらい。
 モウコノウマを通して考えると、ゼブラ縞や小さな体の共通項から、ウマと、シマウマと、ロバと遠い昔、同じご先祖だったのではないかと、想像させてくれる。


 帰宅して、モンゴル・ニュースWEB版を開いてみると、再野生化に向けてモウコノウマを放っているモンゴル・ゴビの自然保護区で、来年度、ヨーロッパから4頭、中国から6頭のモンゴルノウマを貰い受けるという、責任者のガンバータル氏のインタビュー記事が掲載されていた。

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