タルバガン、オオカミのモンゴルニュース

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 モンゴルの人気動物、タルバガンに注意、とモンゴル・ニュースが報じている。
 草原の齧歯類タルバガンの間で伝染病が拡大しているからだ。地中に長大な巣穴のトンネルを掘り、地上に愛らしい顔を出す人気者。検出されたのは、西部に限られているが、他地区での検査を進めている。

 モンゴルでは、タルバガンがぺスト菌を運び、大量の死者を出した歴史がある。充分に焼かずに肉を食べたり、接触して、人体感染することがあるのだという。

 モンゴルでは、毎年のようにペスト罹患の話は出るが、拡大を恐れ、管理体制を強化しているようで、今日のニュースでは、ホブド県で、タルバガンを不法に狩猟し売買したモンゴル人に、96万トゥグルクの罰金を科したと報じられた。

イメージ 2 タルバガン(モンゴル青少年百科事典)

 タルバガンは、ワシタカ、ユキヒョウ、オオカミが餌にするので、他動物へ感染も心配になる。

 動物に関する別のニュースもあった。
 中南部のバヤルハンガイ県で、凶暴化したオオカミが若者と、家畜、犬を襲ったというのだ。オオカミは、ふつう人間をこんな風に襲ったりはしない。撃ちとったオオカミを検査して、狂犬病などにかかっていないか、調べている。

 日本でも、今年、マダニに噛まれて、感染症で死亡した人が20人を超えているニュースが流れた。被害は西日本から東日本に拡大中という。前に書いた、甲虫に噛まれて死亡、というモンゴルのニュースは続報がなくて、手掛かりがない。「噛み跡」があったことから、ひょっとして、マダニだった可能性がある。