琵琶湖の形を猫と見るのは、若干無理があるのはわかるけれど、平安時代まではもっと猫らしかったのだ。
1185年に安曇川河口を震源に推定M7.4の大地震があった。安曇川は湖西の、猫の首の付け根あたり。京都では大伽藍・法勝寺の九重塔が崩れ、阿弥陀堂、回廊、金堂とが倒れた。近江も被害にあい、琵琶湖の北辺、伊香郡だった地域が丸ごと沈降してしまった。
そもそもは、こんなだったのが、
大地震で下のようになり、現在の形になったのだ。
伊香郡と浅井郡の不自然な位置関係、中山忠親「山槐記」の記載から、広い地域の沈降が裏付けられるという。山槐記では、湖水が北に流れて一時的に水位が下がったとあり、これは塩津湾が沈降したためか、と推察している。
ちなみに、琵琶湖に多数ある湖底遺跡は、
2 弥生中期 同上
3 平安末期 1185年 M7.4 安曇川河口
4 安土桃山 1596年 M7.2 伏見地震