妙技を見ずにカワセミを見たとは言えないか

 土曜日の明け方に、近くの小川を散歩した。通勤電車の窓から、サギを見かけるので、近くで見ようと思った。小川に沿って、約1時間往復する。カルガモ、ツバメ、ムクドリ。驚いて飛び立つカルガモは、ちょっと気の毒だったが、飛び方はドンくさい。運動不足なのでは、と心配してしまうくらい。
 が、肝心のサギがいない。がっかりしながらなおも歩くと、カワセミが一羽、僕らの足音に驚いて、水面を一直線に飛び立った。しかも高速で。翡翠カワセミは、翡翠=ヒスイの色でなく、鮮やかな青であった。美しい。
 
 水曜日、英会話のスチュワート先生に話すと、「KINGFISHERの名で愛されている鳥」と興味津々。「魚を捕まえたのを見た?」と直ぐ質問してきた。KINGFISHERの命名でも分かるとおり、英国生まれの先生は、カワセミというと、「漁師、釣り師」=FISHERの方に頭が行くようだ。僕は、まず、鮮烈な色を思うけど、水中にダイビングして、長いクチバシで魚を捕らえる、「魚取り名人」を思い浮かべるようだ。
 ときにホバリングをして、水中を見極めてから飛び込む。視力も特殊なのだ。ダイブの醍醐味を見ないで、カワセミを見たとはいえないのか。休日にまた、早起きするしかない。
 
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  働き盛りで亡くなった知人宅で開かれた、恒例の黄金週間BBQ。満腹して、庭から屋内に戻ると、ヒヨドリが一羽やってきて、家の中を伺っていた。
 
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    鳥に思いを寄せる。
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   知人が愛した庭にでて、空を見上げる