沼はカモで賑やかだ

 近所の池も鴨で賑やかになった。

 今年も、キンクロハジロが数で優勢を誇っている。第二党のオナガガモは激減、マガモコガモオシドリとともに少数派に転じて久しい。
 「鴨の羽の色」といえば、万葉集以来「青」の例えとなっているから、鴨といえば、マガモコガモだった。
 
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  江戸時代、宣長門の水野豊満の歌。
 「あしの葉は霜がれぬれど水鳥の鴨の青羽の色はかはらじ」
  鴨の青緑の色は、江戸時代に至っても「青」と表現される。
  鴨の色はTEAL BLUE あるいは、TEAL GREENといわれ、青とも緑とも見えるのに、8世紀の日本の歌人が「あお」といって以来、緑まで容赦なく青にされてしまった。
 「水鳥の鴨の羽の色の青馬を今日見る人は限りなしといふ」(大伴家持)  
 
鴨の羽の色は、信号僟の色として今も、受け継がれている。緑に見えるのに「青」という。
 
 イメージ 1 p・チェンバースのリーダーアルバム「Go」
 
 青信号は、鴨の羽の色に似ている。青信号を見てマガモを思ってみたりする。