騎牛の水滴と年賀状

本棚に牛を象った陶器がある。そろそろ年賀状を作る時節なので、来年の干支の丑(うし)に目がいってしまう。 書道用の水滴で、背中の穴から水を入れ、牛の口から硯の墨池に注ぐようになっている。細の祖父が使っていたもので、墨で黒くなった悪戯の跡もある…