キップリング

熊が歌った「本当になくてはならないもの」

大分前になるが、コロナ流行のさなか、英国のラジオタイムズ誌がディズニーアニメに関するアンケート調査をした。英国人に影響を与えたディズニーアニメのことが伺えて興味深かった。 「The biggest tearjerker」もっとも涙を誘った作品は「バンビ」。これは…

キプリング少年期の悪夢

作曲家のバルトークが見抜いたように、キプリングの小説が甘くないのは、ジャングルで少年が1人で暮らさなければならない設定からしてその通りなのだが、その設定の背景には、キプリングの英国での多感期の少年時代が大きく反映している。 キプリングは6歳…

キプリングを愛読したバルトーク

作曲家のベラ・バルトーク(1881-1945)が、家出した知人の猫の声をはるか遠くから識別し、木の上から下りられずにいた猫を発見、救出したこと、猫の鳴声の音程を分析して、子猫にその音程で語りかけると、親猫と間違えてついてきたことなど前に書…

ミソサザイを語り部に選んだキプリング

語り部としてのヤツガシラ。 あらためて、世界の鳥のWEB検索、AVIBASEで、ヤツガシラの鳴声を確認すると、ホ、ホ、ホ(間)ホ、ホ、ホと3連音繰り返す単調なものだった。 それでもまあ、とつとつと語るようにおもえないこともない。 英作家ラドヤ…

ボリス・ジョンソンが注意されたキップリングの詩について

象のノート(7) 「ジャングルブック」の児童小説で知られる英国の詩人、小説家のキップリング(1865-1936)は、ノーベル文学賞の受賞者でもある。英国統治下のインド、ムンバイで生まれ、ロンドンで少年時代を過ごした後、インドの新聞記者としてアジア(日…

野良猫にキップリングの猫を重ねる

荒川沿いの広い公園を散歩すると、野良猫に出あった。 声をかけると、完全無視を決めこみ、 近づいてもあわてず、堂々と、ゆっくり離れていった。 厳しい冬を野良猫として無時乗り越えたことで、自信をつかんだかのように。 不思議と肥えている。 別の野良猫…