#猫

猫がセーターに

寒い日は、紫のセーターを着て散歩に出る。 茶や紺や青縞などのセーターに比べて断然あたたかい。ちょっと歩いただけで汗をかくことがある。 散歩から帰って、ベッドカバーの上に脱いだままにしていたところ、猫がセーターに潜り込んでいた。 英会話の先生を…

テレビの猫と逃げる猫

テレビで猫や動物が登場すると、気づいて猫が駆けつけてくる。 動物と接触したいのかな、と感じて、もう一匹飼おうかとも思うこともある。 テレビに映った猫に、わが家の猫はどう反応しているか。 最近は、強そうな猫が登場し、またアップで猫が画面に映し出…

小野篁と猫の子仔猫

息子から貰った新刊本を、三連休に読み進んだ。 冥界と行き来した伝説のある平安時代の小野篁についてまとめた繁田信一「小野篁その生涯と伝説」(教育評論社)だ。 伝えられる嵯峨天皇との「なぞなぞ」のやり取りについても、丁寧に書かれていた。 「子」が…

ヘディン本と猫

神保町の古本屋ばかり顔を出すようになって、随分とご無沙汰している三田線沿線のとある古本店に入った。仕事で近くに寄ったのだ。 高齢の夫妻は店番をしておらず、息子さんが居た。両親は変わらずに元気かと尋ねると、元気だとのこと。 長い間飾っていた河…

ミドリさんに贈られたリヒテルの10吋LP

猫のいる古レコード店に行く。 神保町に少しずつ人が戻ってきているが、一本裏道となるとまだまだだ。 レコード愛好家の年寄(私もそうだが)の足が遠のいているのだそうだ。 「妻に外出を止められて、そちらへ行けない」と、常連の年配客から連絡があったそ…

平鯛クッキング

魚屋で、「三重・平鯛」と書かれた店のお勧めの魚を買った。店のお兄さんが「下ろしましょうか」というので、「このままで結構。うちで三枚におろしますから」と、太った一尾を選んだ。 鱗取で鱗を取り、包丁で取り残しを探す。腹に切れ目を入れ、腸を取り、…

猛暑日の猫

「ワイルド・ライフ」などテレビの動物番組を鑑賞する我が家の猫は、さらに関心を広げ、PCのバレエ動画にも関心を示すようになった。 WOWOWオンデマンドで、英ロイヤルバレエ団「不思議の国のアリス」を見ていたところ、猫が机に飛び乗ってきた。目ま…

甲鳥書林と猫印のアイデア

前に森田草平著「夏目漱石」(昭和17年)で見つけた猫をデザインした著者検印を面白いと紹介した。草平自身のアイデアだと思ったが、或は、出版元の甲鳥書林のサジェッションがあったかもしれないと思うようになった。 猫のようにデザインした草平印 この…

In a cat's eye, all things belong to cats

ダイソンの扇風機の長い段ボールの中が、最近の猫の遊び場だ。 細が、途中に丸い穴を2つあけた。その穴に手を入れると、猫が中から前足を出してじゃれたり、噛みついてくる。猫にとって、いい運動のようだ。梅雨時、猫に付き合うこちらも汗だくになる。 コ…

Taste of Amazon

My cat loves the chewy texture of Amazon packaging box .

苦労して「祭猫文」を読んではみたが

各務支考「祭猫文」の本文は、難解だ。誰か評釈をしているのだろうが、手元にない。 何度か、読んでいると、支考は、亡くなった猫をメス猫として描いていることが、分かった。 かつては華やかな恋もしたが、源氏物語の女三宮のように、尼となって李四の草庵…

「祭猫文」の風流猫

コロナウイルスのせいで、休日は引き籠る。 細があくびしながら、テーブルの上で新聞を読もうとすると、猫は新聞の上に寝そべって邪魔をする。書室で私がパソコンをチェックする気配を感じ取ると、今度はこっちに飛んできてPCのキーボードの上に陣取って、…

恒友展を待ちながら武内桂舟の猫に出くわす

画家の森田恒友の展覧会が2-3月に埼玉県立近代美術館で開かれるというので楽しみにしていたのだが、コロナウイルスのため、美術館が閉鎖されてしまい、このまま終了してしまいそうだ。2月匆々に見に行けばよかったと後悔している。 恒友には、セザンヌ、…

ジャズ・アルバムの怖い顔の猫たち

神保町の猫のいるレコード店の主人からケータイに連絡があった。 「随分前に頼まれていたレコードが見つかったのですが、まだ御入用ですか」と。 「御入用も御入用。取りに行きます」と言って、事務所を抜けだして取りに行った。 猫のジャケットのジャズアル…

トマス・グレイの猫哀歌

弔いで猫に数珠を持たせた英文学者・福原麟太郎(1894-1981)は、トマス・グレイやチャールズ・ラムの日本への紹介で知られるが、このうちトマス・グレイ(18世紀の詩人・歴史家)についていえば、彼もまた、猫の詩を書いていた。 私は知らなかっ…

猫に数珠

新年恒例の、高校時代のクラスメートの会合が自由が丘の蕎麦屋であった。 隣に座ったS君が、昨年末12年飼っていた猫が亡くなったと、がっかりしていた。別邸として使っている亡き両親の郊外の家の庭の片隅に、50センチほどの穴を掘って埋めたところ、気…

段ボールの猫屋敷

段ボールの荷物が届いて、空になったものを床に置いておくと、猫が抜け目なくとんできて、箱の中にちょこんと座る。自分の家にしてしまうのだ。 そんな猫の段ボールが増えてとうとう「猫屋敷」が出来て上がってしまった。 当然、年の瀬の大掃除の廃棄対象に…

昭和2年の黒猫

クリスマスまでの期間、近所のコーヒーチェーン店で、「ふちねこ」のサービスをしている。きょうも仲間3人でランチを済ませた後、覗いた。レシート3枚で、箱に入ったふちねこを選ぶことができる。ただし、袋詰めなので、5,6種類のうちどれを選べるかわ…

Take good care of your sight

My cat likes to watch TV , but I don't like him too close.

「犬猫人間」の装丁

長谷川如是閑にばかりとらわれていられないが、随筆集「犬猫人間」(改造社)の本の作りも変わっている。 手元に古本店から入手した大正13年の初版本があるが、表紙の題字が絵文字なのだ。函があったのかは不明だが、表紙は御覧の通りで、これだけ見たらタ…

如是閑の猫たち

古い雑誌に目を通していると、猫を題名にした本の広告が掲載されているので興味深い。長谷川如是閑「犬・猫・人間」(改造社、1924=大正13年5月)もそのひとつ。大正デモクラシーのジャーナリストが、どんな風に猫を描いているのか、取り寄せて読んで…

蛇に見立てた猫の尻尾

ヌエ(鵺)のことで、猫と蛇に触れたが、猫を観察していると、尻尾が蛇に似ていると思うことがある。とくに、左右にクネクネと振る時。 高浜虚子の戦時下の俳句に猫の尾に触れたものがあった。 昭和18年4月25日、小石川植物園御殿「冬扇会」での披露句…

「不猫蛇」ってなにか

俳聖・松尾芭蕉の没後には、弟子たちの激しい対立があったようだ。猫の名がついた「不猫蛇」という書を、蕉門十哲の越智越人がものしているのを知って、どんな猫蛇だと興味を持って、のぞき読みしたところ、同じ十哲の各務支考に喧嘩を売っている内容だった…

正午前の猫の目時計

猫の目で気になっていたことが氷解した。 午前11時45分ごろの猫の目 窓辺で秋の陽を浴びて寝転ぶ猫は、きつい表情に見える。理由は円らな筈の目の黒い瞳が縦に細くなっているからだ。光量を調節しているのだと、今では誰でもが知っている。 フランスの詩…

マンクス猫でひと休み

戦時下の文学者や芭蕉のことやらで頭が一杯になったので、ちょっと休憩。猫の本に目を通す。 英国ウエストサセックス州の街ゴリン=バイ=シーの古本店から届いた、尻尾のない猫のマンクスについての本「A DE-TAILED ACCOUNT OF MANX…

生類憐れみの令と猫の句

芭蕉の門下に、猫や鼠の俳文や句が目立つというのは、徳川綱吉の「生類憐れみの令」と関係があるのだろうか。 芭蕉は元禄七年に没したが、弟子の蕉門十哲は、杉山杉風を除き2-30代で元禄を迎え、元禄末の17年に丈草が没したが、9人はさらに長く生きて…

ネコと禅僧の長い付き合い

其角の猫の五徳について、やっと、清の「淵鑑類函」を通して明の「古今譚概」にたどり着いたが、なんということはない。中国文学者の今村与志雄氏(1925-2007)が「猫談義」で、其角の猫の五徳と、馮夢龍編著「古今譚概」の猫の五徳について書いて…

其角の「猫の五徳」

宝井其角という元禄時代の俳人は、偉大な師匠松尾芭蕉に比べても、知識も豊富、世間のこともよく分かった御仁だった、と思うようになった。しかし、句は当時の事情が分からないと理解できない難点がある。 猫の句が多いのも好ましい。猫の「5つの徳」として…

猫と夫婦喧嘩

家で猫を飼うと、家族で家を空けられなくなる。長い休みがあっても、一泊も家族旅行に出られなくなった。 朝、細が外出の支度をするそぶりをしようものなら、猫はすぐ感じ取って、化粧の邪魔しにやってくる。 食事の時は、用もないのに食卓の椅子に飛んでき…

金危危日の猫の絵

花冷えの午後、神田神保町の外れにあるY書房の前を通ると、若いご主人が外で寒そうにしていた。 声を駆けると、「締め出されてしまって」。 事情を聞くと、昼休みに店のシャッターを半分閉じて内側から鍵をかけ、脇のビルの玄関口から出たはいいが、階上の…