#犬

「お手」をするセルジュクトルコの猟犬

「トルコの陶芸」の犬の絵をながめながら、犬のお手についてかんがえた。 13世紀初めのセルジュク・トルコのタイルにえがかれた猟犬。 右前脚をもちあげている。「お手の原形」ではないかと。 この猟犬の特徴をかんがえてみた。 1)前脚をあげている→ とび…

カワウソ犬は日本版レトリーバーか

13世紀にモズを用いて鷹狩をした名人鷹匠が信濃にいたが、オオタカ、ハイタカ、コノリなどの通常の鷹ではなく、魚を捕るミサゴを用いた鷹狩の伝承もあったらしい。 「ミサゴ腹の鷹」といわれ、ミサゴと他の鷹のハイブリッドということだった。二本松泰子氏…

300年前のイラストレーターに興味津々

和漢三才図会のイラストレーターの悪口をかいたが、このイラストレーターはにくめないところがある。 鷹匠の次の項目は「遊偵」。遊偵という言葉をしらなかった。「志のひのもの」とあり、忍びの者のことだった。念のため「広辞苑」で「ゆうてい」をさがした…

犬を負ぶった平安時代の犬飼におもうこと

黄金週間の一日、 3家族があつまって、知人宅の庭で恒例のバーベキューをした。 2家族の主人は、はたらきざかりの最中、相ついで、なくなってしまったので、 ご主人たちの、在りし日をしのぶBBQにもなっている。 今年は、猫の話でもりあがった。 みな、…

HOWLかBARKか、隼人の犬吠え

モンゴル・ロシヤ・ドイツ辞典の「おおかみ」 吠えるといっても、オオカミの「howl 」か 犬の「bark」か、の違いがある。 はて、今まで書いてきた、「隼人」のことが気になった。 隼人は、古代、宮廷を守護し、南の方位にあたる門で、大事な行事があ…

描かれていた中世の鷹犬

鷹狩りで用いる鷹犬。鎌倉時代の後期に鷹犬が描かれていた、のを遅まきながら知った。 1309年に、西園寺公衡が春日神社に奉納した「春日権現霊現記」。絵描きは、高階隆兼という人だ。 鷹、おそらくハイタカを左手に停めて、仲間に自慢する貴族の近くで…

鷹犬は米やパンを食べさせられた

鷹狩りで、鷹のお供をする鷹犬について、あらたな知見を得た。 動物考古学者の松井章さんが、すごく面白い発表をしていた。 奈良時代のこと。平城京の長屋王の邸宅跡で見つかった木簡群に、犬に米飯が与えられた記述が見つかった。犬を米飯で肥やして、食用…

仙台藩の西洋犬

東京・大井町の品川歴史館に、江戸時代の西洋犬の骨格が展示されている。東大井の仙台坂遺跡から発掘された犬の骨。仙台藩の江戸下屋敷があった場所だ。 もともとクヌギ林だったのを、伊達氏が万治元年(1658)5月に拝領した。品川歴史館の解説では、西…

日本の鷹犬を探索中

諏訪流鷹匠の大塚紀子さんの「鷹匠の技とこころ 鷹狩文化と諏訪流放鷹術」(白水社)によると、日本の鷹犬は、セッターやポインターのように 猟の作法をなかなか習得できず、 特に鷹犬に一番要求されること、鷹や鷹の獲物に飛びかからずにじっとしているのが難…

隼人の鷹犬は百済の渡来犬か

鷹狩における鷹犬の存在。古代日本でも、鷹と犬がセットだったことを伺わせるものが残っている。 奈良時代「天平十年(738)筑後国正税帳」にこう記されている。 「貢上鷹養人参拾人・・・貢上犬壱拾五頭」。 大宰府に、税として鷹匠30人、犬15頭が献上…

鷹犬の元祖はトルコから?

前回紹介した、李重潤墓の壁画の、「臂鷹緤犬図」は、実は重要な絵のようだ。 人物を見ると、左手に鷹を止めているように見える。アラブ、日本、朝鮮流の止め方だ。中国のものでは、ほかに例がない。 李重潤墓の壁画には、鷹匠のものが他にも2点ある。2点と…

中国の古代鷹犬もサルーキに似ていたようだ

前に、サルーキというアラブの鷹犬について書いたが、サルーキ saluki が シロハヤブサ gyrfalcon に、獲物を分けてもらう興味深い動画があった。 http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&v=eoT9WsN39F4&NR=1 http://www.youtube.com/watch?v=tjatW…

アラブの鷹犬サルーキと、隼人の鷹犬のことなど

「狸ビール」という伊藤礼さんの本は、僕が最も好きな本の10冊に入る。猟というものをユーモラスに描いていて、僕が知りたかった人と猟犬の関係や、人と犬の心のやり取りが伺えるからだ。 日本がまだ豊かな自然の残っていた頃の、野山を舞台にした人と犬の共…