2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

古本店の店仕舞い

本郷三丁目交差点にある古本店が、店仕舞いする。地下鉄で2駅、出かけてみると、おかみさんが坐っていて、あと1年頑張るといっていたんだけど、主人の体力がもうもたないと、4月で閉めることにきめた、といわれた。コロナとは無関係で、理由は高齢による…

5-60年代のカバーデザイン

休日なので、前夜のうちにラフテーと味付け玉子を作り、今朝沖縄そばを湯掻き、それにのせて、細と食べた。ラフテーが今回も固い。細は「圧力なべを使ったらどうか」というが、沖縄の人は普通に柔らかくできているから、もう少し試行錯誤を続けることにする…

古本に挟まれた70数年前の履歴書

宣言解除で神田小川町は、急に人出が増えた。きょうは、事務所でのんびりしている。 先週は神保町を散策し、馴染みの古書店の100円本を覗き、大正13年発行の「江戸切支丹屋敷の史蹟」など3冊を択んだ。 戻ってみると「江戸切支丹屋敷の史蹟」に、2つ…

気にかかる鼠図

大正13年に発行された日本木版画粋を整理していたら、「鼠と瓜」の版画があった。 中国は13世紀、宋末元初に活躍した文人画家銭舜挙の作品として紹介してあり、日本にある銭の代表作と記してあった。銭は、今は「銭選」の名で通っている。 瓜の中身を親…

大津絵の花売娘に見おろされ

書室の壁の上方から、ここ十何年も私を見おろしているのが、「花売娘」だ。 大津絵の模刻で、あらためて確かめると、大正13年に日本木版印刷(株)の田中甚助によって刷られた木版だった。 印刷社の住所は東京市外田端635番地。芥川龍之介、鹿島龍蔵ら…

ラミュ「兵士の物語」から「恐怖の山」へ

先月ヒマラヤの氷河が決壊してインドの村を濁流が襲い大量の死者が出たというニュースがあった。現地では氷河に極秘で埋められた核爆発装置が作動して崩落が起きたのだ、とのデマが流布しているとのことだった。それほど、氷河の崩落が予想外で凄まじいもの…