2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

節分、立春大吉、初雷の鬼退治3点セット

秩父の観音霊場の札所で、裏の岩山を家族でひーひー言いながら、登ったことがある。修験者たちの修行の名残を感じさせる、ちょっとしたロッククライミング体験だった。 降りた後、境内を散策したが、庫裡の玄関に「立春大吉」の札が貼られていた。曹洞宗寺院…

ピールチョコを買いに出て

細の誕生日だったので、好物のオレンジピールチョコを買いに、本郷三丁目まで。 ピールチョコといえば、今では本郷三原堂を頼りにしている。 「ジャンヌ」といって、ココアパウダー、ビターチョコと甘さを抑えた素材でオレンジピールを包んでいる。 このチョ…

子猫と椋鳥

届いた「完訳クルイロフ寓話集」には、猫が登場する話が9つあった。 イソップなどギリシア時代からの物語なのか、オリジナルなのかは分からない。 猫は、食糧を盗み食いする存在として描かれるのが大半だが、川カマスに忠告し命を助ける猫、狼に村人のこと…

ショスタコーヴィチに寓話を教えられる

ショスタコーヴィチが16歳の音楽学校生の時に作曲した小曲を聴く。猫の居る古レコード店で、LPの入った箱の上に置いてあったのだ。前の客がLPを取り散らかして、この1枚だけ買わずにそのまま放置してあった。せっかくなので、それも加えて買った。 「…

蛙と富士の取り合わせ

今年の正月、細が玄関の棚に活けた花に、我がヒキノカサ(蛙の傘)の小鉢も添えられていた。(来客が少なかったせいか、誰にも注目されなかったが)。 玄関正面には、正月らしく富士山のリトグラフ。 富士山と蛙。この取り合わせは、 富士山と蛙の詩人、草野…

田崎草雲と神田明神

仕事始め。昼休みに近所の中華店へ行く。若い主人が、元旦神田明神に参拝後、目撃した淡路町の交差点での自動車炎上事故の動画を見せてくれた。スタバの前で、火と煙が立ちのぼっていて、消防、警察が駆けつけている。報道もなく、知らない出来事だった。 店…

ちょろぎにこだわるわけ

若いころに興味を持ったものも、年を取ってくるとどうでもよくなって忘れてしまうものなのだと、実際に年を取って初めて気が付く。若いころに盛んに読んだ愛読書もそうだ。 しかしふとしたことで思い出すことがある。正月で思い出すのが、澁澤龍彦のことだ。…