2021-08-25から1日間の記事一覧

墓とニューヨークについて

「鼠」の版画を見て、版画家関野準一郎に関心を持ったと、前に書いた。その後、店仕舞いした本郷の古書店で、画伯の画文集「街道行旅」(昭和58年、美術出版社)を見つけた。勘定すると、おかみさんは「関野さん」と懐かしそうにつぶやいた。中川一政にも…

ワルナスビから長之助草

毒の実がなるナス科の外来種に、きっぱりと「ワルナスビ」と命名した日本の植物学の父、牧野富太郎は、偉人だが癖の強い人物として伝えられる。 神田神保町のA書房の「100円本」で見つけた雑誌「本草」8号(昭和8年、春陽堂)に、牧野の文章が2本掲載…