2019-12-04から1日間の記事一覧

小説家のころの犬養健

大正14年「改造」7月号には、谷崎潤一郎、佐藤春夫のなまなましい小説に挟まれて、犬養健(いぬかい・たける)の「兼介とその通信」という小品が掲載されていた。 英語辞書編集の孤独な作業に疲れ切った教師の主人公が、妻と5歳の長女とともに、信州の避…