2017-01-01から1年間の記事一覧

パンペリー本の蔵書票

幕末に、幕府から要請され米国が派遣した幕府のお抱え地質学者に興味を持っている。 ラファエル・パンペリー(1837-1923)。相棒と共に1862年に来日、幕臣と蝦夷地(北海道)で鉱物資源の探査旅行をし、5人の日本人に鉱山開発や貨幣製造の、貴…

冴え返りつつ春なかば

寒い日が続きながら、春も確かなものになってきた。 冴え返り冴え返りつつ春なかば 泊雲 今年は、例年以上に、西山泊雲の上の句を思い浮かべることが多かった。 泊雲のことは前に触れたが、丹波二泊のもう1人、泊雲の弟で、俳人の野村泊月(1882-196…

シュメルのアンズー鳥

古代エジプトでは、ワシタカ類のエジプトハゲワシ、ハヤブサが崇拝され、聖鳥、霊鳥とされた。 メソポタミアでも、ワシの霊鳥がいた。 アンズー鳥だ。ライオンの頭を持つ鷲で、シュメル神話に登場して活躍し、都市国家ラガシュの遺跡などから図像が沢山発見…

内田JAZZコレクションからヘビクイワシへ

出張の合い間に、岡崎市の中央図書館にある「内田修JAZZコレクション室」を覗いた。内田さんが昨年末亡くなられ、一度足を運びたかったのだ。 富樫雅彦さんのドラムセットが展示してあった。昔、EWというJAZZレーベルのMさんに連れられて富樫さん…

時天空のこと、天国のこと

すこし前の話だが、1月31日に大相撲・元小結の時天空、間垣親方が亡くなった。37歳の早すぎる死への驚きとともに、よほどモンゴルでも人気があったせいなのだろう、モンゴルのオノードル紙のWEB版は、7枚の写真、2本の動画を掲載して報じた。 小結昇進後の…

漱石熊本時代の猫の名は平凡な・・・

漱石の熊本時代の猫について、さらに調べてみたー。 熊本での暮らし(明治29年~明治33年)で、漱石は3度目に転居した大江の家で、猫と仔犬を飼った。 漱石の鏡子夫人が思い出を振り返った「漱石の思い出」(夏目鏡子述、松岡譲筆録)に、詳しく述べて…

熊本時代の猫も名なしだったのか

また熊本を訪ねた。 市の中心地は賑わいを取り戻していたが、町の人に話を聞くと、復興にはあと3年はかかりそうだという。 朝、辛島町のホテルから坪井川に沿って北へ歩き、夏目漱石の旧居を目指した。熊本で6回引っ越しした漱石が5度目に住んだ内坪井の…

サクラ耳だった古レコード店の猫

仕事を終えて、久しぶりに神保町の古レコード店を覗きに行った。戸口で店のオス猫が外を見ていた。 「あれ、寒いのに今日は店に出てますね」と店番のご主人に声を掛けると、 「やはり、夕方になると、奥から出てくるんですよ。夜行性ですから」 パーセルやヘ…

英国のスチュワート氏まで恵方巻

先週の水曜日の夜、スチュワート先生に会うと、節分に北北西を向いて、恵方巻を食べたのだが、どうして恵方は毎年変わるのか、と聞かれた。 「ひょっとして、コンビニで買ったんですか。商売に乗せられてますね」とこたえると、 「いや、自宅で○○子と、海苔…

恵方巻と節分の「ごもっともさま」

先週の土曜日に、高校時代の同級生の歯科医を訪ねて治療して貰っていると、隣に40歳くらいの男性患者が来て、同級生の奥さん(歯科医)に説明していうことには、 「恵方巻を食べていたら、歯が抜けてしまいました」。 笑いそうになるのをこらえつつ、最近…

素手で動物を救け上げる話

夏のイルクーツクには1度だけ、旅行したことがある。 先週17日、モスクワ・タイムズの電子版に、イルクーツクで氷の穴に落ちたイノシシ3匹を猟師が素手で助け上げた、というニュースが動画とともに掲載されていた。TVネットワークの「360゜」が、最…

山寺の郵便ポスト

寒波がやっている。 思いだすのが、昨年11月に登った山形・山寺、立石寺のこと。 雪降る中、1000段超の石段を奥の院、五大堂まで汗かきかき登ったのだが、 帰途奥の院の直ぐ下、中性院の前に郵便ポストを見つけて驚いたことだ。 寺には、たしかに僧侶…

元日のテントウムシ

年末から、私の部屋の天井にまるい虫がいたので気になっていたが、年を越してもまだ居て、座布団に止まったのを見てみると、季節外れのてんとう虫だった。 元日にてんとう虫ー。 年を取ってから、だんだんと好きになった高野素十の句を思い出して、あるいは…