2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

帝釈天の象からゾウハナが

象のノート(3) 神社仏閣の柱上部に、象の彫り物があるとなんだかうれしくなる。「象鼻」という。同じような彫刻物でも、獅子や獏は、装飾性が強すぎる。 象鼻が生まれたきっかけは、鎌倉時代の東大寺再建。中国・宋の建築様式が移入されたためだ。「大仏…

描かれた明代紫禁城の象たち

象のノート(2) 明代、北京の紫禁城正面に象が並ぶ銅版画があって、初めて見たときから気になっている。 メンデス・ピントー「アジア放浪記」(江上波夫訳、昭和30年、河出書房)の挿絵で、午門に向かって賓客が進み、左側に、乗って来たと思しき象車の…

象のノートにはまず酔象を

象のノート (1) 将棋に「酔象」という駒があった。この駒が前々から、気になっている。酔象といっても、酔った象でなく、興奮したオスの象と解釈されている。 日本で平安時代から行われてきた駒の多い「大将棋」などのほか、現在と同じ「小将棋」でも酔象…

象のウンチ製ノートを貰った

息子夫婦がやってきて、動物園の土産をくれた。変わったノート。なにかあるな、と思ったら象のウンチで作ったノートだった。 売上げを象の保護などに使っているらしい。スリランカ製だった。 調べてみると、象のウンチで紙を作る試みは、ケニアで始まったよ…

水盤に泳ぐ夏の気がかり

亀の浮き玉を入れた水盤が、先月から玄関に置いてある。昨年の盆栽市で手に入れた浮き玉だ。 亀2匹だけでは寂しいので、細が水草を買ってきて入れたところ― なにか、外に飛び出して跳ねるものがあったという。そっとつかまえて水に入れたら、小さな魚。水草…