2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

伊豆大島に放たれた猫のなぞ

18世紀に、伊豆大島に猫が放たれた、という古文書があるのを知った。 「大島差出帳」に、江戸時代の宝永年間あたりの出来事として、猫が島に運ばれて放たれたとある。 僕には、よく、飲み込めない。 「元禄二年より宝永五年十二月迄二十ケ年余御放鳥、鳶・…

モルという名の猫から蒼国来関のことを勝手に思う

大相撲の荒汐部屋(日本橋浜町)の猫「モル」が面白い。早朝から力士たちの稽古を見守る11歳のオス猫。貫録がある。 ソーシャルメディアやTVでさかんに取り上げられている。九州場所中、拾われて東京に連れて帰られ、部屋の看板猫になってしまった。 今さ…

あらためてバルトークの猫伝説

飼猫探しは、音楽家の協力に限るようだ。 別荘から逃げ出した猫の鳴き声を、鋭い耳で聴き分けた逸話の持ち主が、ハンガリーの作曲家ベーラ・バルトークだ。1940年、バルトークは、ナチス圧迫下の祖国を脱して、年下の若い夫人とニューヨークで生活を始め…

神保町の三毛猫からバルトークの猫伝説へ

新しい仕事場は、神保町の近くなので、猫のいる古レコード店にも行く機会が増えそうだ。早速、仕事を終えて、顔を出すと、玄関で猫と出くわした。 ミャーと怒ったような声をあげて、三毛猫は、ジャンプしてレコード棚の上に登り、「猫ちゃんや~」と声を掛け…