2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

兎の鬼龍子があるのだった

「鬼龍子」という本があることが判って、古本をとりよせた。1964年刀江書房から翻訳が出たドイツ人エドワルト・フックスの著作。そもそもは1924年にミュンヘンで出版されたものだった。 読んでみると、明代の陶製の鬼龍子のみを紹介したものだった。…

六義園でキンクロ発見

駒込の六義園の池で、やっとキンクロハジロを見つけた。 頭を背中に埋めて寒風を避けていた。 数えれば3羽きり。ホシハジロの群れに居候しているかのようだ。 ホシハジロのオスメス(とおもわれる) キンクロハジロの冠毛が風で乱れ寂しげにみえた。 カモに…

キンクロハジロが池にやってこない

近所の池は、今年ヘンである。キンクロハジロ、オナガガモとにぎやかだった冬の池がしずまりかえっている。留鳥のカルガモが2羽=上の写真。池の主のようなバンが2羽=写真下。 静かなのでアオサギがじっと魚をねらっている姿もすぐしれる。 ただ新顔があ…

正月の日経紙で見つけた鬼龍子の文字

湯島聖堂の鬼龍子について思いめぐらしていたら、1月3日付日経新聞に、塩見一仁さんが寄稿した「狛犬の歴史文献にみる」が掲載されていた。目を通すと、遼東半島の鬼龍子という文字がありびっくりした。 同氏の近所の吹田市の伊射奈岐神社の狛犬は、カエル…

モンゴルの羊の年賀状と言い張ってみたが

上の写真を、「モンゴルで出合った羊」と印刷した年賀状を数枚だけ作り、美術好きの知人に出したら、 「あれは羊ですかね」と突っ込みのメールが届いた。 羊にみえるが、山羊にもみえる。微妙なので、数枚だけしか作らなかったのだ(あとは別なものにしたの…

聖堂の格狭間とカルカッタ博物館のつながり

今年の湯島聖堂初詣で発見したこと、その2。 湯島聖堂の大成殿に向かう門、杏壇門に、こんなデザインが施されていた。 今まで、見逃していた。 格狭間(こうざま)。上部が花頭曲線の図案。平等院鳳凰堂、平泉金色堂の須弥壇でおなじみのように、もともとは…

古い湯島聖堂の写真を見てみた

湯島聖堂の続き。 「三宅米吉著述集・上」収録の「聖堂畧志」に、湯島聖堂大成殿の写真が掲載されていた=上の写真=。 大正期の撮影と思われる。あいにく、屋根の上部はカットされていて、「鬼犾頭」は映っていない。 映っていれば、朱舜水版の動物像と、伊…

初詣の湯島聖堂の奇獣と朱舜水

我が家は10年以上前から、地元での初詣を済ませた後で、お茶の水の湯島聖堂に出かけることが多い。明治の建築家伊東忠太に興味をもって、伊東が関わった建築を回ったのがきっかけだ。今年は長男と2人で出掛けた。当初は参詣者もわずかだったが、最近は「…