2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

呉のムカデ橋との奇妙な一致

ムカデ話続き。 蜈蚣=ムカデ=が、呉公=ゴコウ=と表記されている日本最古のものは、古事記だろう。 大国主がスサノオから試練をうける場面。大国主は、蛇の部屋にとじこめられた後、 ムカデと蜂の室にいれられる。 ムカデの表記は、「呉公」。8世紀、「…

呉公にかまれた「奈良の夫人」と、呉公の舞

東京に単身赴任してきた後輩と茶飲話をしていたら、奈良・二上山の麓にすむ奥さんから、ムカデに目の辺りをかまれてはれあがったと、電話があったという。 いわく、奈良県には大きなムカデが生息していて、家の中にまで入ってくるのだそうだ。なにもしなけれ…

呉公とムカデにこだわって伎楽をしらべる

飛鳥、奈良時代に法隆寺や東大寺で披露された仮面劇「伎楽」。 呉公と酔胡従の面 詳しい内容はわからず、正倉院に当時の伎楽面がつたえられている。 うち、「呉公(ごこう)」の面には、岩群青=藍銅鉱などがぬられ、青あるいは緑の顔だった、と前にかいた。…

森田草平のネコ印鑑

この印は、猫ではないだろうか。 本の奥付にはられた著者検印で、猫を発見した。 夏目漱石の弟子、森田草平の著書「夏目漱石」(昭和17年、甲鳥書林)。 丸い目、そばだてた耳、立った尻尾。 これは猫だろう。 だが、前足が1本。 細の実家から引き取った…

琵琶湖から義満の笙へたどりついた

琵琶のことを少ししらべてみた。 そもそも公家社会の雅楽では、楽器にもヒエラルヒーがあって、弦楽器が管楽器より上であって、もっとも権威があったのが琵琶だった。 天皇は、雅楽で琵琶を演奏した。 雅楽の「楽琵琶」は、重くて、共鳴部分が狭いため、ほと…

猫に協力させて、なおも琵琶湖にこだわるわけ

我が家の猫に、琵琶湖のカッコウを真似てもらった。猫は下半身が太いので南東部がどうしても違って見える。 琵琶湖の大地震は1185年7月9日(新暦8月9日)に発生した。その3ヶ月前の3月24日(新暦4月25日)に壇ノ浦で平家が滅び、幼帝が海に沈…

M7.4地震の前の琵琶湖と猫

琵琶湖の形を猫と見るのは、若干無理があるのはわかるけれど、平安時代まではもっと猫らしかったのだ。 1185年に安曇川河口を震源に推定M7.4の大地震があった。安曇川は湖西の、猫の首の付け根あたり。京都では大伽藍・法勝寺の九重塔が崩れ、阿弥陀…

琵琶湖のアシ・ノートと猫の足

琵琶湖に生える芦=ヨシを材料にしたノートをつかっている。琵琶湖が好きだし、琵琶湖のヨシの活用は、水質浄化や水鳥、魚の生態系保全につながるらしいので、注文したのだ。 REEDEN。REーEDEN、楽園再生という名前がついている。つかってみた感…

勇敢メス猫と「風とともに去りぬ」

飼い主の少年を守るため、犬を撃退した米国の雌猫TARAの話題で、我が家もひとしきり。 うちの猫と比較して、「無理だろうなあ」と猫の顔をみつめると、しってか、「ニャア」とうなづくようになく。 TARAという名なので、どうしても映画「風とともに…

憂歌兄弟、熊谷守一、兎狩りのいい一日

真夏日の日曜日、日比谷野外音楽堂に久しぶりにでかけた。憂歌団の野外公演。京都から友達も合流して、並んで聴いた。え、なんで、超満員なの。30代と思われる女性も沢山来ていて、ゆず(岩沢康治)も客席にいるではないか。 「おそうじオバチャン」は40…